被災住宅の相談員として栄村に行ってまいりました。我々、建築士会のメンバーは今日から31日まで、被災地域全部の住宅を回って、被災住宅の修復方法やその費用について、非常に不安に思っている被災者の相談にのるのです。
ウチからほぼ1時間のところに、これほど大変な被災地があるというのが信じられない感じです。この相談は技術的なアドバイスをするのは当然ですが、非常に不安に思っている被災者の立場に立てば、その不安を助長するようなことがあってはならず、元気づけられるような、心のケア的重要な部分を担っています。ですから、明らかに修復不可能と思える事例であっても、頭ごなしにこりゃダメということは許されません。相談者の反応を見て、ダメなことを覚悟しているのか探りながらの説明となります。今回もそのようなシビアな事例がありまして、またそういう時に運悪く、テレビのクルーがついてきちゃったりします。そうなると、なかなか思い切ったことがなおさら言えなくなってきまして(;´Д`)。まあ、それでも、8割方ダメであろうと思っている相談者の方の背中を押して決心を促すというのもひとつの任務。実際決心がついたとおっしゃっていただきましたので、これはこれでよかったのではないかと思います。
今回の私の参加は今日一日限りですが、中越地震以来の住宅相談。また勉強になりました。
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