平成12年9月に文化財調査委員の委員長であった
犬伏武彦先生により、調査されていた伊予市下三谷の旧宮内家。
縁あって昨年より当社で大改修し、今年5月無事完成しました。
工事を依頼されてから、犬伏先生が調査されたことを知り、
先生グループがまとめられた報告書を見せて頂き、
改めて200有余年の歴史的建造物であることを認識!
さっそく改修することを先生に報告させて頂きました。
先生も大変ご興味をもたれ「工事途中も見に行きますよ。」と
社長と約束!
しかし、体調をこわされ外出もままならない状態に
なられていたご様子で、工事途中はもちろん、
完成見学会にもお越しいただけませんでした。
その後どうされていらっしゃるだろうか?
と心配をしていました。
そうこうしているうちに、旧宮内家の
着工~完成までをまとめたDVDが出来上がりました。
先生にも是非見て頂きたいという思いで連絡をとりましたところ
以前よりはだいぶ良い状態のごようすで、
たいそう喜ばれ、さっそくDVDをお届けし見て頂きました。
後日先生から、是非完成した旧宮内家を見たいと連絡があり、
9月4日にご案内することに!
先生は奥様とご一緒に来られ、お施主様ご夫婦も快く
出迎えてくださいました。
門を入られると一番に「まわりの建物と違和感なく
しかも堂々と蘇って素晴らしい。」と感慨深く一言、
奥様は玄関を入ると上部に見える梁、広い空間に驚かれていました。
次にご主人が大事にされている宝物が収納されている、納戸へ、
当時の棟札をご覧になられ、「これが文化9年の建物であるという
何よりの証しです。ただの言い伝えでは決定的なものにはならない。」
と力説、又両面板で保護されていたことにも驚かれ、
美しい文字のままでみつかったことに、感動されていました。
多くの古民家を調査されてこられた、
先生ならではのお話も聞くことができました。
屋敷内をぐるっと回られて、「日本の民家のあるべき姿が残されていて、
余計なものがなく凛とした空間が再現されていて、とても居心地がよい。」
と感想をいわれた。
又当社社長、棟梁河野、設計光宗にもねぎらいの言葉をいただきました。
先生は、長年にわたりイギリスに何度も行かれ、
イギリスの集落をたくさん見てこられました。
以前当社のイベントでも講演をしていただき、
イギリスの古い建物をたくさん見せて
いただきました。
古い建物を守りながら、緑豊かな自然の中で暮らす。
先生の意とされているところだと思います。
いろいろな面で大改修の大変さを察し、旧宮内家を残された
お施主様に敬意を表されていました。
最後に先生は「今日見せて頂き本当にありがたかった。
生きる元気をもらいました。」といわれました。
さりげなく飾ってあった、お施主様の奥様が、
大好きなターシャの庭の本、
先生の奥様も大好きということで、
大変話が盛り上がりました。
北側にある公園のような広い庭、ターシャの庭のように、
素朴で素敵になる日を楽しみにしています。
いつもおいしいお茶とお菓子で、おもてなしをしてくださる
お施主様に感謝、感謝です。
感動のDVD無料貸し出し致します。