今まで雨漏りをした事がなかったお宅で、冬になると雨漏りがするという話を聞きますが冬に起きる雨漏りを「すがもり(もれ)」と言います。
「すがもり」の「すが」とは、東北地方の方言で氷柱(つらら)を意味しており、日中溶けた雪水が軒先で凍り、雪水の流れをせき止め、トタン屋根の隙間に雪水が溜まり、夜間にそれが凍って膨張する事により隙間を広げます。この繰り返しで、隙間が大きくなりついには雪水が部屋に漏れ落ちてくる現象だと言われております。
「すがもり」=「施工ミス」ではなく、ただ単に屋根の上で雪解け水を止めた事で起きた事象だとご理解下さい。
寒冷地で「すがもり」を起こさない屋根にするには、雪解け水をせき止める雨樋や雪止めを設置しない事になるのですが、雪止めを設置したからには落とせない理由がある事と思われますので、設置したからには「すがもり」が起きる可能性がある事を認識して下さい。