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2025.04.01

平屋で実現する快適な回遊動線!家事効率と空間デザインの両立

平屋暮らし、憧れますよね。

広々とした空間で、家族とゆったりと過ごす。

そんな理想を叶えるためには、間取りの設計が非常に重要になってきます。

特に平屋では、限られた空間を最大限に活用する工夫が求められます。

今回は、平屋建築において快適な生活を実現するための鍵となる「回遊動線」について、そのメリット、デメリット、そして効果的な活用方法を解説します。


□平屋と回遊動線・理想の暮らしを実現するための設計ポイント


*回遊動線のメリット・家事効率アップと空間の広がり


回遊動線とは、家の中をぐるりと巡れるような動線のことです。

例えば、玄関からリビングへ、リビングからキッチンへ、キッチンから洗面所へ、そして洗面所から玄関へと戻ってくるような流れです。

平屋では、ワンフロアにすべての空間が配置されるため、回遊動線を取り入れることで、家事の効率化や空間の広がりを実感できます。


キッチンから洗面脱衣室、そしてランドリールームへと続く動線は、家事の負担を軽減する上で非常に効果的です。

料理の最中に洗濯物を回したり、食器を片付けながら洗濯物を畳んだりといった、複数の家事を同時進行できるようになります。

また、回遊動線は、空間の繋がりを生み出し、閉塞感を解消します。

各部屋が独立しているのではなく、自然と繋がっていることで、開放的で広々とした印象を与えます。

例えば、リビングからダイニング、そしてキッチンへと視線が抜けるような設計にすることで、空間全体に一体感が生まれ、より快適な生活空間を演出できます。


さらに、回遊動線は、家族間のコミュニケーションを促進する効果も期待できます。

キッチンで料理をしている際に、リビングにいる家族と自然に会話したり、食事の支度をしながら子供の様子を見守ったりといったことが容易になります。


*回遊動線のデメリット・スペースの制約とコスト


回遊動線には、メリットだけでなくデメリットも存在します。

まず、回遊動線を確保するために、通路や廊下などのスペースが必要になります。

平屋では、もともと限られた面積の中で設計を行うため、回遊動線を取り入れることで、各部屋の面積が狭くなってしまう可能性があります。

特に、収納スペースが減ってしまうことは、大きなデメリットとなりかねません。


また、回遊動線を設計するには、コストがかかる場合があります。

例えば、複数の部屋にアクセスするためのドアや開口部を増やす必要がある場合、材料費や施工費が増加します。

さらに、回遊動線に適した間取りにするためには、設計段階から綿密な計画が必要となり、設計費用も高くなる可能性があります。




□平屋における回遊動線の設計・実現のための具体的な考え方


*キッチンの配置と回遊動線の関係性


キッチンの位置は、回遊動線の設計において非常に重要です。

キッチンは、家事の中心となる場所であるため、キッチンからの動線をスムーズにすることで、家事効率を大幅に向上させることができます。

例えば、キッチンから洗面脱衣室やランドリールームへ直接アクセスできるような設計にすることで、家事動線を短縮し、時間を節約できます。

また、キッチンをリビングやダイニングと繋げることで、家族とのコミュニケーションをとりながら家事ができるようになり、生活の質を高めることができます。


キッチンのレイアウトも、回遊動線に大きく影響します。

例えば、アイランドキッチンやペニンシュラキッチンは、キッチン周辺を自由に動き回れるため、回遊動線に適しています。

一方、壁付けキッチンは、動線が制限されるため、回遊動線を設計する際には工夫が必要です。


*収納スペースと回遊動線の連携


収納スペースは、回遊動線と密接に関連しています。

収納スペースを適切な位置に配置することで、家事動線をスムーズにし、生活空間を整理整頓することができます。

例えば、玄関近くにシューズクロークを設け、リビング近くに収納棚を設置することで、散らかりがちなものを効率的に収納できます。

また、キッチン近くにパントリーを設けることで、食品や調理器具を整理整頓し、料理の効率を向上させることができます。


さらに、ウォークインクローゼットなどを回遊動線上に配置することで、家事動線と衣類の収納をスムーズに連携させることができます。

洗濯物を干した後、そのままクローゼットに収納できるような設計にすることで、家事の負担を軽減できます。


*生活スタイルに合わせた回遊動線の設計


回遊動線を設計する際には、家族構成や生活スタイルを考慮することが重要です。

例えば、小さなお子さんや高齢者がいる家庭では、バリアフリー設計を取り入れ、段差をなくすことが重要です。

また、共働き世帯では、家事効率を重視した設計にすることが求められます。


生活スタイルに合わせて、回遊動線の設計をカスタマイズすることで、より快適な住空間を実現できます。

例えば、趣味の部屋へのアクセスをスムーズにすることで、趣味の時間をより充実させることができます。

また、ペットを飼っている家庭では、ペットの動線を考慮した設計にすることで、ペットと快適に暮らせる空間を作ることができます。


*回遊動線設計における注意点と工夫


回遊動線は、必ずしもすべての住宅に適しているわけではありません。

限られた面積の中で回遊動線を実現しようとすると、各部屋の面積が狭くなったり、収納スペースが不足したりする可能性があります。

そのため、設計段階で綿密な計画を立て、メリットとデメリットを比較検討することが重要です。


回遊動線を効果的に活用するための工夫として、動線をスムーズにするための適切な間口の確保、必要に応じて可動間仕切りを取り入れることなどが挙げられます。

また、家具の配置にも注意が必要です。

家具の配置によっては、回遊動線が阻害されてしまう可能性があるため、家具の配置計画も重要です。




□まとめ


平屋における回遊動線は、家事効率の向上や空間の広がり、家族間のコミュニケーション促進など、多くのメリットをもたらします。

しかし、スペースの制約やコスト増加といったデメリットも考慮する必要があります。

快適な平屋を実現するためには、家族の生活スタイルやライフステージを踏まえ、メリット・デメリットを比較検討しながら、最適な回遊動線を設計することが重要です。