今日はいつもより、少し早起きして岡山市のマンション改修工事の現場へ出動です。
本日より塗装屋さんが現場で施工ということで毎度の事ではありますが、私も塗装屋さんに施工説明、安全注意事項などの説明をさせていただきます。
前もって図面などでも打合せをしてはいるのですが・・・
やっぱり工事現場を図面や書類、写真の上からだけで100%理解することは困難です。
建築現場関係の仕事に携わる方なら誰しもがこの事を理解していので、クドイような私の説明も真剣に聞いてくれます。
図面では書ききれない僅かな部材に対しての仕上方法や塗装をする木材の加工具合など見極める為にはどうしても現場での「納まり」に対しての調整は欠かせません。
ここからは少しマニアックな話になってしまいますが・・・
これは塗装の工程に限った話でなく建築工事全般に言えることですが、建築現場では設計図に描いている以上に「納まり」と呼ばれる仕上具合への様々な打合せが行われているのです。
時には一枚の扉や一本の壁見切りの納まりについても施工図と呼ばれる、数ミリまで記入した図面を作成し検討を重ねていきます。
この「納まり」と呼ばれる仕上り方法の取り組みの違いで最後の出来栄えは全く違うものになるケースもあるほどです。
そして、この「納まり」の方法には答えが無いのが一般的です。
よりベストな「納まり」方法を提案できるようになるには数々の現場をこなした経験と建築への熱意とセンスが必要となるのです。
なので基本的に面倒なのが嫌いな人や建築が好きでない人など考えた「納まり」の方法は至って工夫がされていません・・・
私たち建築現場関係の人が見ると、その「納まり」はどんな人が考えたのか何となく分ってしまいます。
ただ僅かな部分への取り組みなので、全く建築に対して素人の方には理解しがたい部分になりますが・・・
単なる自己満足と言われれば、それまでですが・・・
他人に何と言われても、私は必ず拘りを持って施工しています。
この小さな自己満足と拘りの繰り返しが、必ず住む人への大きな満足へつながるものと私は思っています。
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